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パリ行きキャンセルしました

2006年11月17日 01:27

 本当は明日(金曜)の早朝にTEBを観戦すべくパリに出発する予定でいたんですが、先ほど相方と相談して取りやめることにしました。航空券、ホテルは既にキャンセルの手続きを済ませました。

 ここでは書かずにいたことなんですが、11月2日に義兄夫婦(相方の兄夫婦)のところに二人目が誕生したんです。女の子で、名前はルースといいます。

 2日の朝に産声をあげた姪っ子ですが、その36時間後には救急車に乗り、生まれた街から4時間かけてこの街にある国立小児病院に搬送され、その翌日手術を受けました。心臓の弁膜に異常があることがわかったのです。

 その後の検査で心臓の左側に重大な疾患が見つかりました。小さな命を救うべく医師チームも懸命に動いてくれましたが状況は厳しく、わずかな可能性にかけて14日の夕方、2回目の手術が行われました。

 しかし15日の朝、心機能が停止し、以後人工心肺(生命維持装置)が付けられ今後の対策が話されてきましたが、今日のお昼すぎ、義兄夫婦の意思が固まったとの連絡を貰いました。
 姪っ子の病気の話を聞かされてから、初めて、涙が出ました。

「今週土曜日、人工心肺が取り外され、それでダメな場合、延命措置はとらない」

 それが義兄夫婦の決断です。

 心臓移植のことも具体的に話され、コーディネーターも動いてくれていたようですが、生まれて2週間と小さすぎること、ドナーが見つかること自体が奇跡的であること、そして小さなルースがこれ以上手術で苦しまなくても済むよう安らかに送り出したい、という義兄夫婦のおもいが強いことから、この決断となりました。

「何かあったときのために自宅で待機する」
 これはつまり、
「彼女のいつ訪れるかわからない死を待っているということだ」
 と自分たちは解釈し、友人からも諭され、励まされました。
 だから、この週末は計画どおりパリへ出発する予定でいました。

 けれど、状況は変わってしまいました。
 「何かあったら」ではなく「何かある」というほうに。

 人間ひとりがこの世に生まれてくること自体が奇跡。
 普段生活していると、
 「自分はものすごい確率で生まれてきたんだ」
 とは、なかなか気づかないものです。

 生命維持装置が外された後の姪に再び奇跡が起こらない限り、土曜日が別れの日。

「これがルースの為」と思うも、理由ではなく言い訳にしかならないのじゃないか。

 ひょっとすると、義兄夫婦は、そう、思い悩むかもしれません。
 けれど、この決断には僕らが考えられないほどの強さ、そして勇気が必要だったことを、僕は理解します。そして、誰も義兄夫婦を責めないことを。

 土曜日、どんな結果になろうとも、しっかり支えようと思っています。
 それが今僕らが出来る最大限のこと。

 こんな話に付き合せてしまい、ごめんなさい。
 みなさん、どうぞ良い週末を。

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コメント

  1. Yuki☆ | URL | 79D/WHSg

    こんばんは。
    お気持ち痛いほど良く分かります。
    僕は今高校生なのですが、この間の外部模試の英語の試験で今回の事例と似たような文章を読みました。その家族は運良くドナーが現れ、移植が成功して命が助かったのですが、今回はそう上手くはいかないようですね。でも上手くいくほうが稀なことであり、いかないほうが良くあることなのかもしれません。人間の命はティッシュのように薄く、壊れやすいものなのです。

  2. Yuki☆ | URL | 79D/WHSg

    逆に言うと、このようなことは命の大切さを改めて認識させてくれます。奇跡的に生まれてきた命。その命を大切にしない人が、最近は後を絶ちません。幼児虐待で子供を死なせてしまう人もいれば、自分自身の手で自分を殺してしまう人もいます。
    そんな人たちに、こういう家族もいるんだということを知ってもらいたい。小さな命のために懸命に努力する家族と、それを支える人々を。
    skating at oさん、僕はルースちゃんとその家族を応援しています。言葉でしか励ますことが出来ませんが、僕の気持ちを受け取って下さい。

  3. オーラ2002 | URL | 79D/WHSg

    何といっていいのか言葉が見つかりませんが、お義兄さまたちの決断は、どの途を選んだとしても、身を切られるようなものに違いないのでしょう。本当にこういうときに、命の大切さを感じさせられます。与えられた命は大切にして生きていきたいものです。Hiroさんたちがお義兄さまたちを理解してさしあげていることは、お義兄さまたちにとって、大きな支えでしょうから・・。

  4. おロシア人 | URL | 79D/WHSg

    うまく言えませんが、ご家族の皆さまがお力を合わせていらっしゃることと思われます。命は全て尊いもの、この世に意味のないことなんてない、全てに意味がある。
    どうかお義姉さまのお力になってあげて下さいまし。私も弟と弟のあいだにあと2人赤ちゃんがいたのですが、1日で亡くなってしまいました。母がしばらく落ち込んでいたのを幼いながらも覚えています。
    うまく言えなくてすみません。

  5. 黒子 | URL | 79D/WHSg

    そこまでだとは思いませんでした…。
    決心して出した結論を、続けてずっと信じるのは
    苛酷なこともありますが、そういうときこそ家族の励ましあいが必要ですよね。

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