2005年12月23日 02:11
コーイチさんのご協力により、ボンパール杯(フランス大会)終了後に渡辺心さん、木戸章之さんにインタビューさせていただくことが出来ました。EOIグローバルのほうに英語で…ということでお願いしたんですが、日本語でお話を伺ったわけで、「どうせなら日本語でも掲載しましょう」ということに。近々コーイチさんが運営される渡辺・木戸組の公式サイトにも演技中の写真入りで掲載していただく予定ですが、文字起しが終わったのが一昨日。作業遅すぎです、自分。
コーイチさんは既に全日本に向かわれていることと思うので、まずはこのブログで、テキストだけでも紹介出来たら、と思います。インタビューは下の「>>続きを読む」をクリックしてください。
お二人の戦歴を見ていて気づいたんですが、意外なことにフランスでの試合に出るのは初めてだったんですね。
木戸:そうなんですよ。ええ。
大会での印象はどんな感じでしたか?
木戸:えーっと。とてもアバウトだな、と(笑)
アバウトですか(笑)。どういったところがアバウトだと思いました?
木戸:時間がよく変わるのと、あと日程なんですが、あまり選手の体調を考えてくれてはいないような。
渡辺:きつい試合でしたねぇ。
初日は朝にコンパルがあって、オリジナルダンスが最後でしたよね。体力的にはきつかったですか?
渡辺:いや、そこまでは良かったんですけど、次の日の朝早くFDの練習があって、それから試合ということで、そこがきつかったです。
木戸:FDの日がきつかったですね。ODまでの疲れが一気に出てきてしまった感じで、あと時差ぼけと睡眠不足と。ODが終わってから翌日のFDの公式練習までが間があまりなかったんですよ。だから、睡眠時間が4時間半くらいしかとれなかった状態で。試合が終わって帰ってきて、ストレッチして風呂に入って寝ると、もう次の日の練習、といった感じでした。
今回はCD4番と好スタートでした。その後ODとFDで順位が下がってしまいましたよね。出来に関してはどう思われますか?
渡辺:出来はすごく良かったです。CDもODもFDも良かったです。だからCD4番といってもCDだけは「それくらいにいける可能性はあるかな」と思っていたので、そう驚きもしなかったし、あとどっちにしろOD、FDである程度落ちてしまうかなとも思ってたんですね。なので、すごく喜んでもいなかったです。まあ、CD4番になれたことには満足していますし、ODとFDは、自分達としては良く出来たので、出来には満足しています。ただ、思ったようにレベルが稼げなかったことと点数があまり出なかったことはキツかったです。まあ、しょうがないですね。
今年のFDは「マイフェアレディー」ですよね。これはどういったきっかけで「この曲にしよう」ということになったんでしょうか。
渡辺:随分前から使いたいなとは思っていたんですけど、なかなか自分達が思うような演奏(編曲)のものが見つからなくて、先延ばしになっていたんですね。自分達としては、アーティスティックなものも好きだし、出来ると思うんですけど、お客さん側から見れば、もうちょっと明るく楽しく、リズムがあって踊れる曲のほうが好まれるんじゃないかな、と思って選曲しました。
今まで滑ってきたFDの曲と比べて、今季のFDでは「ここが好きだ」「ここを見て欲しい」というものはありますか?
木戸:曲の雰囲気が自分達のキャラクターにあってると思うんですよ。あまり色っぽすぎずに、大人っぽすぎないっていうことなんですけど。でもベーシックなダンスのイメージとかステップシークエンスの緻密さをアピール出来ると思ったので、そのあたりを強調してやりたいなと思ってます。
例年だとGSが最初の試合になりますが、今年は一番最初の試合が五輪最終予選会でしたよね。とてもプレッシャーがかかる試合だったと思いますが、どのような緊張感でしたか?
木戸:まず試合に出発前から緊張してて、出発の前日なんかは、地元のリンクで普通に練習しているだけなのに、手足ががたがた震えるくらい緊張してましたね。ただ、まあ、現地に到着してからはその緊張感はスーっと消えていって、いい感じで張り切って、試合することが出来ました。
渡辺:普通はだいたい試合に行ってから普通に(笑)緊張するんですけど、このウィーンの試合は1週間前からすごい緊張しちゃってて、「こんな感じで滑れるのかな」と不安だったんですよ。まあ、行ってみたらいつもの試合と変わらなくて、長く一緒に試合に出てるメンバーばっかりで、結構楽しく、普通より楽しかったです。ストレスがたまる試合なのに、かなり楽しく滑れました。
今年はリトアニア組、イタリアのフサポリたちが戻ってきましたよね。ベテラン勢の復帰に関してはどう思われますか?
渡辺:正直な気持ちは・・・えーっと、あはは(笑)。そりゃ、上の人たちが戻ってきたらその分順位は落ちてしまうから、もちろんそれは嫌なんですけど(笑)。本当に正直な気持ちを言えば、イタリア組の復帰は、トリノで五輪があるし、私もなんとなく理解出来るんですね。ここ数年一番手でやってきて今回(ボンパール杯)に出てた組(ファイエラ&スカリ)が、やはりメダルまでにはいかないと思うので、イタリアの国としても是非出したい、出て欲しいっていう気持ち、それはすごくわかるんですよ。でもリトアニアは、うーん・・・(笑)。
木戸:リトアニアはちょっと、難しいんじゃないかな、と思うんですよ。
渡辺:ウィーンの試合で見ましたけど、今、トップ5、6組は激戦ですよね。そのなかでは、ちょっと上に行くのは難しいんじゃないかな、と思いました。
昨シーズンが終わって、ブルガリア組(デンコワ&スタビスキー)が渡辺さん、木戸さんのリンクに練習拠点を移しましたよね。世界のトップ選手と一緒に練習することで、得たものはありますか?
渡辺:私達がリニチュクのところに行ったのは、素晴らしい先生に習いたいという気持ちと同時に、トップスケーターと一緒に練習したいっていう気持ちがあったからなんです。けれど、「あれよあれよ」という前にみんないなくなっちゃいましたよね(笑)。だから久しぶりにトップスケーターが戻ってきて嬉しかったです。
木戸:僕は、マキシムの滑りというか、踊りがとてもシャープでキレがあって好きだったんですね。なので、ちょうどお手本にしたいなと思っていた組が来たということで・・・。
渡辺:そうそう、来たらいいなぁと思ってたんですよ。
木戸:そう、一緒に練習したいなと思ってた組が来てくれたので、すごく有難かったです。
アメリカでの生活ももう長くなりましたよね。移られて何年になりますか?
木戸:7年目かな?
渡辺:いっつも数えてるよね。
木戸:99年の4月から……なので…。
渡辺:だから、プログラムで数えればいいじゃない。「Girls Girls Girls」で「アランフェス」で「ジプシー」でしょ。で、「Sing Sing...」で、「ナットクラッカー」で、「グリーグ」で。えーっと、だから、7年目ですね。
アメリカでの生活ですけど、「外国人として住む」ということで、困ったことなんかはありますか?
渡辺:うーんと、私は10歳から17歳までアメリカに住んでいたので、あんまり違和感はなかったです。ひとりで暮らすようになったのは7年前からだから、日本でひとり暮らしを始めるような苦労、それくらいしかしてないですね。
木戸:やっぱり日本と違って、個人主義といえば個人主義ですよね。お店とかでも自分の仕事以外はあまりしないし、自分の仕事もちゃんと出来ない人が多いなと思いますよ。レジの計算も遅いし、そういう部分に戸惑ったこともあります。
滞在するのに特別なビザがあるんですか?スポーツ選手のための特別なものがあるんですか?
木戸:そういうんじゃなくて、観光ビザの一種ですね。
渡辺:なのかなぁ。
木戸:だから仕事も出来ないですし。なので、半年に一回は出なきゃいけないんですよ。
空港でトラブルに遭ったことってありますか?
渡辺:ああ、よく(笑)。しかも空港によるんですよね。デトロイトなんか厳しいですよ!厳しいというか意地が悪いというか(笑)。しょっちゅう裏に連れていかれます。
木戸:僕は一回、「どこに滞在するんだ?」って訊かれて、今住んでるところの住所を言ったら「本当に住んでるのか?」って訊かれて。そして「なんで観光ビザなのに住んでるんだ?」って訊かれて裏に連れていかれちゃったんですよ。それで「何しにアメリカに来たんだ?」って訊かれて、当然「スケートしに…」って答えますよね。でも何度言っても「アメリカに住んでるんだろ。これは一軒家だろ」と言われて、にっちもさっちもいかなくなって、もう本当にどうしようもなくなったところで、パートナーが連盟からの手紙を持ってることを思い出したんですよ。
それは英語での手紙ということですよね?
木戸:そうです。それを見せたら今度は「アメリカで教えてるのか?滑ってるのか?」って言われて「滑ってる」と。そうしたら「教えてるわけじゃないのか。プロフェッショナルではないんだな。じゃあいい」とか言われちゃって。
なんていうか、厳しいのかアバウトなのか…(笑)
木戸:ホントに(笑)
五輪について少しお聞きしたいんですが、あの、前回の、4年前のこと僕、覚えてるんですよ。ちょうど最終選考会の週にGSドイツ大会で滑りましたよね。すごく悔しい思いをされたと思うんですが、今回は自らの手で五輪出場権をとってきました。いよいよ全日本で代表を得れば五輪ですが、抱負をきかせてもらえますか?
渡辺:抱負…。いや当然、自分達でとってきたので自分達が行きたいんですけど。でも、特にそういうことはことは考えないようにします。NHK杯も目標のひとつですし、ひとつひとつ実力を出し切って、出来るだけ上の順位を狙って、最終的に自分達に決まればいいな、と思ってます。
木戸:とにかく、今は、ワールドのミドルチームをどんどん潰していきたいです(笑)。
ミドルチームですか?(笑)
木戸:ミドルチームというのは(笑)、イギリスとか、アゼルバイジャン、ハンガリー、アメリカ、カナダの2番手というライバルチームのことですけど、あのあたりまでは食っていきたいな、と思ってます。勝つということをまず第一に考えて頑張りたいです。
最後に、コーイチさんが作ってらっしゃる公式サイトのこと、ファンの皆さんへ一言お願いします。おふたりともよく掲示板に登場されますよね。
渡辺:ファンの方からの書き込み、すごく励みになります。いつも楽しく読ませてもらってます。
木戸:いつも楽しみに読ませてもらってます。書き込みがあると「あ、ある!」って嬉しいですね。感謝しています。





コメント
ミシェル・クワン | URL | 79D/WHSg
----
いよいよ全日本。
悲願の五輪出場にむけ、ベスト!な滑りを。頑張って。
( 1970年01月01日 09:00 [編集] )
ミシェル・クワン | URL | 79D/WHSg
EXCERPT:
( 1970年01月01日 09:00 [編集] )
ミシェル・クワン | URL | 79D/WHSg
KEYWORDS:
( 1970年01月01日 09:00 [編集] )
コメントの投稿